【画像はフリー素材であり、関係性などは僕がフィクションで考えています】
困ったものだ。
長男「いぇぇぇぇぇぇい！！！！」
長男は元気がありすぎて毎回壁を突き破って学校へ行く。息をするように突き破る。
っていうか、突き破った時のポージングしっかりしすぎやろ、元気のシンボルか。
これを母は毎回コンクリートで穴を埋める訳だが、色が少し異なり、人型の部分に沿って壁が出来上がってしまうのだ。これではコンクリートの無駄遣いになるし、ひいき目に見ても大人になるまでには絶対直さなければならない癖である。
ひいき目に見ても、近所の人はドン引きだ。
てか、子どもですら壁を突き破る子はいない。テレビなら「彼らは特別な訓練を受けています」ってテロップが出るレベルだ。
やはりここは1家の大黒柱である父の出番に違いない。まあ、現実的にはその1家の重要な部分である壁が長男によって壊されているわけだが。
父「壁を突き破るのは本当に良くない」
流石は父だ。シンプルながらも言葉に重みがある。
父「俺も昔はよく突き破ってたよ。そういう年頃ってのもある。でもいつかは直るから心配ないよ」
ううむ。いつかは直るのか？
本当に言ってるのだな？？
では証拠として家を建てた当時の父を見てみよう。
こらぁぁぁぁぁ！
おとんんんんん！！！！！！！！！
この家ボコボコじゃねぇか！！！
壁じゃなきゃ突き破っていいってもんでもねぇわ！！
そもそもお前ら痛覚あんのか！？！？！？
やはりこの子にしてこの親である。
[完]
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